🗺️ぼうけんマップ
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📖はじめに
読書感想文がきらいな人は、たいてい同じところで止まっています。
「何を書けばいいのか分からない」
これは、あなたの頭が悪いからではありません。だれも「どうやって作るのか」を教えてくれていないからです。
感想文は、いきなり書くものではありません。先に材料を集めて、順番にならべて、最後に文にする。料理と同じです。材料を集めずにフライパンに向かっても、何も作れません。
このページには、その手順が全部書いてあります。
3つのやくそく
やくそく1 うまく書こうとしない
感想文は、うまい文章を書く宿題ではありません。「思ったことを、その理由といっしょに説明する」宿題です。「すごいと思った」だけだと足りませんが、「すごいと思った。なぜかというと〜」まで書けたら、それでもう合格です。
やくそく2 順番を飛ばさない
ステップ1から順にやってください。「めんどうだから、いきなりステップ6の下書きから」——これをやると、必ず止まります。前のステップは、次のステップの材料です。材料がないと作れません。
やくそく3 1日でやろうとしない
全部で8ステップ、合わせて8〜10時間くらいです。1日でやると、いやになります。1日1ステップでいいです。ただしステップ4とステップ6だけは、2〜3日かかってふつうです。ぜんぶで10日くらいを見てください。
⚠ 時間の数字について
書いてある時間はめやすです。オーバーしても、あなたが遅いわけではありません。とくにステップ4と6は、人によって倍ちがいます。時間が足りなかったら、そこで区切って次の日にしてください。それが正しいやり方です。
🎒用意するもの
| もの | なんに使う | なければ |
学校の指示 (プリント・連絡帳) | いちばん最初に見る。何字(何枚)で、いつまでに出すのか | 先生か友だちに聞く。どうしても分からなければ1200字(400字づめ3枚)で進める |
| 読んだ本 | 見返す。ずっと手元に置く | — |
| ふせん | ページに印をつける | 紙を細く切って、はさむだけでもOK |
| ノートか紙 | メモと下書き | チラシのうらでもOK |
えんぴつ 消しゴム | — | — |
| 原稿用紙 | いちばん最後だけ | 学校でもらっていなければ、文ぼう具店・100円ショップ・コンビニで買える(400字づめのもの) |
本の題名と作者を、いまメモしておく
この2つは、あとで感想文の中に1回だけ書きます。いま写しておくと、あとでラクです。
本の題名:
作者(書いた人)の名前:
⚠ 大事
原稿用紙は、ステップ8まで出さないでください。机の上に原稿用紙があると、「早く書かなきゃ」とあせって、かえって手が止まります。
⏱ 30分ページに印をつけるだけ文は書きません
📌 その前に、1行だけメモ(1分)
これはいましか思い出せません。先に書いてしまいます。
読む前、この本をどんな話だと思っていた?
(このテーマについて、どう思っていた?)
→
ステップ5の「④おわり」で、これをつかいます。「べつに何も思っていなかった」でもOK。それも立派なメモです。
やり方
- 本を手に持ちます。
- 最初から読み直さないでください。時間がなくなります。
- パラパラとページをめくっていきます。
- 「あ、ここ覚えてる」と思ったページで手を止めます。
- そのページに、ふせんをはります。
- さいごまでめくったら終わりです。
ふせんは3しゅるい
ふせんに、この印をえんぴつで書いてからはってください。
| 印 | どんなページにはる |
| ★ | 心が動いたページ(すごい/かわいそう/むかつく/うれしい/こわい) |
| ? | よく分からなかった、なっとくいかなかったページ |
| ! | 「自分にも似たことがある」と思ったページ |
★を、さいてい5つ。多いぶんにはいくらでもOK。?と!は0個でもかまいません。
1つのページに、印を2つ書いてもいいです(★と!など)。むしろ2つついたページは、あとでいちばん役に立ちます。
💡 印をつけるページが見つからないとき
読み直さずに見つける方法があります。ページを見て、字づら(見た目)だけで探してください。
- 「 」(かぎかっこ)がたくさん並んでいるページ
← だれかが言い合っている場面です
- 逆に、「 」が1つもないページ
← 景色や気持ちの説明です
- 行が短いページ・白いところが多いページ
← 場面が切りかわる場所です
- 章のいちばん最後のページ(目次を見て、章の終わりのページを開く)
- さいごのページ と いちばん最初のページ
★が5つ集まらないとき(本がうすい・短い話のとき)
3つでかまいません。そのかわり、1つの★についてページを前後2ページずつ広げて見てください。
本が分厚くて30分で終わらないとき
ぜんぶめくらなくていいです。目次を見て、気になる章を3つだけえらび、その章の中だけをめくってください。
物語じゃない本を読んだ人へ(説明の本・伝記・図かん・ノンフィクション)
ふせんの印の意味だけ、入れかえてください。あとの手順はぜんぶ同じです。
| 印 | どんなページにはる |
| ★ | 知らなかった事実・おどろいた事実が書いてあるページ |
| ? | 「本当かな」と思ったところ、なっとくいかなかったところ |
| ! | 自分に関係があると思ったところ |
ステップ4にも、物語じゃない本のための質問の差し替えがあります。そこでまた出てきます。
⏱ 40分ふせん1つにつき3行だけ
やり方
ノートを開いて、ふせん1つにつき、こう書きます。
【ページ 】【印 】
何があった:
気もち :
【印】には、ふせんに書いた ★ ? ! をそのまま写します。2つついていたら2つとも。これはステップ3でつかいます。
★のふせん全部についてやります。?と!もあればやります。
書き方のルール
- 1行でいい。長く書かなくていい。
- 文にしなくていい。単語だけでもOK。
- 「何があった」は、本を見ながら書いていい。思い出す必要はありません。
- 「気もち」は、そのページを読んだときの自分の気もちです。登場人物の気もちではありません。
形の例
これは「犬をひろう話」という、ありもしない本のメモの例です。形だけ見てください。中身をまねする必要はまったくありません。
【ページ 42】【★】
何があった:主人公が、雨の中で犬を見つけた
気もち :かわいそう。ほっとした
【ページ 78】【★!】
何があった:お母さんに「飼えない」と言われた
気もち :はらが立った。ずるいと思った
このくらいで十分です。これ以上ていねいに書かなくていいです。
💡「気もち」がことばにならないとき
この中から近いものを選ぶだけでOK。ぴったりでなくても、いちばん近いもので。2つ選んでもいいです。
プラスのほう
うれしいほっとしたすごいかっこいいうらやましい楽しいすっきりした感動したあこがれた自分もやってみたい
マイナスのほう
かなしいくやしいはらが立ったむかついたかわいそうこわいさびしいなさけないがっかりしたいやだ
その他
びっくりしたなっとくいかないずるいと思った意味が分からないどっちもわかる自分とはちがう自分と同じだなんとなく気になる
「なんとなく気になる」でもいいです。それも立派な気もちです。
⏱ 10分えらぶだけいちばんラクな回
ステップ2で書いたメモを、ぜんぶ見わたします。その中から3つえらんで、1位・2位・3位をつけてください。
えらび方のコツ
- いちばん長くしゃべれそうなもの
「これについて3分しゃべって」と言われて、しゃべれそうなもの。
- 「なんで?」と聞かれて、答えがあるもの
なぜそう思ったのか、自分で説明できそうなもの。
- 自分の話とつなげられるもの
「自分にも似たことがあった」と言えるもの。【印】に ★ と ! が両方ついていたら最有力です。
⚠「いちばん感動したもの」を選ばなくていい
感動しても、なぜ感動したか説明できないものは、書きにくいです。説明しやすいものを選んでください。それが正解です。
1位:ページ の場面
2位:ページ の場面
3位:ページ の場面
💡 3つ見つからないとき
2つでもいいです。そのかわり、3位のぶんの字数が足りなくなるので、ステップ4で1位・2位をたっぷり書いてください。
1つしか選べないときは、そこで止まらないでください。1つだと、ぜったいに字数が足りません。こうします。
- 本のいちばん最後の章から1つ、むりやりでいいので選ぶ
- 本のいちばん最初の章から1つ、むりやりでいいので選ぶ
「感動していない場面」でかまいません。説明できれば、それでいいのです。ここで2つにしておかないと、ステップ7で必ず行きづまります。
🔥 ここが山場⏱ 90分・2日に分けてOK質問に答えるだけ
ここが感想文の心臓です。ここで答えたことが、そのまま感想文の中身になります。ここさえ終われば、あとは組み立てるだけ。山はここだけです。
1日で終わらなくてふつうです。1日目に1位、2日目に2位と3位——これが正しいペースです。
やり方
ステップ3で選んだ1位の場面について、下の質問に順番に答えます。
💡 いちばん大事なコツ:まず声に出して言う。それから書く。
いきなり書こうとすると、手が止まります。だれもいなくても、ひとりごとで声に出して言ってください。言えたら、それをそのままノートに書きます。しゃべった言葉のままでいいです。きれいな言葉に直さないでください。
質問(1位について)
- Q1そこで、何が起きた?1〜2行
- Q2そのとき、登場人物はどんな気もちだったと思う?2行
「登場人物」は、その場面のまん中にいる人を1人だけえらんでください。何人も書かなくていいです。
- Q3それを読んで、自分はどう思った?1〜2行
- Q4なんで、そう思った?めやす 5行
★これがいちばん大事。ここだけは、ほかの質問の3倍書きます。
- Q5自分だったら、どうしていたと思う?2行
登場人物が動物・大人・むかしの人で「自分だったら」が考えられないときは、「自分にはこんなことはできない。なぜなら〜」でOKです。
- Q6自分にも、似たようなことがあった?3行
- Q7そのとき、自分はどうした? そして、あとでどう思った?3行
Q6で思い出したできごとの続きです。
- Q8登場人物と自分は、にているところがある? ちがうところは?2行
⚠ Q4は、長く書きます
Q4だけは、長く書きます。ほかの質問の3倍です。めやすは5行。
3行しか書けなかったら、まだ終わっていません。「だって」をもう一回言ってください。1回言うたびに1行ふえます。
2位と3位について
2位の場面も、Q1〜Q8をぜんぶやります。1位と同じです。
📦 3位は、Q1・Q3・Q4の3つだけ答えておく
(Q2、Q5〜Q8はやらなくていいです)
使わないかもしれません。でも、あとで字数が足りなくなったとき、ここがあると5分で足せます。ないと45分かかります。
3位がない人(2つしか選べなかった人)は、とばしてかまいません。
🆘 Q4「なんで、そう思った?」が書けないとき
これがいちばんむずかしい質問です。3つの助けがあります。
助け1 「だって」から始める
声に出して「だって、」と言ってみてください。そのあとに続く言葉が、そのまま答えです。言い終わったら、もう一度「だって」と言ってください。それで1行ふえます。
助け2 「もし〜だったら」で考える
「もし、その場面がなかったら」「もし、逆のことが起きていたら」どう思ったか考えます。そのちがいが、理由です。
助け3 もっと小さい質問に分ける
- そのとき、どこにひっかかった?(言ったことば? やったこと? まわりの反応?)
- それは、ふつうじゃないと思った? それともふつうだと思った?
- 自分は、それをやってほしかった? やってほしくなかった?
🆘 Q6「自分にも似たことがあった?」が思いつかないとき
まったく同じ経験でなくていいです。気もちが似ていれば、それでつながります。
たとえば、その場面が「がまんした場面」なら——自分ががまんしたこと(本の内容とはぜんぜんちがう場面でいい)を思い出してください。学校のこと、家のこと、習いごとのこと、ゲームのこと。なんでもいいです。
それでも思いつかないときは、「自分にはこういう経験がない。だから〜と思った」と書けばいいです。「経験がない」も、りっぱな答えです。
そのときQ7は「これから似たことがあったら、どうしたいか」に読みかえてください。
物語じゃない本を読んだ人へ(質問の差し替え)
Q1とQ2だけ、こう入れかえてください。Q3〜Q8はそのままでOKです。
- Q1そこに、何が書いてあった?1〜2行
- Q2著者(書いた人)は、それについてどう考えている?2〜3行
「起きたこと(事実)」と「著者が思っていること(意見)」を分けて書いてください。
→ 「〜ということが起きている。それについて著者は、〜だと言っている。」
Q5は「自分だったら、どうすると思う?」、Q8は「著者の考えと自分の考えは、にている? ちがう?」と読みかえるとやりやすいです。
⏱ 30分4つの箱に振り分ける文はまだ書きません
まず、何字と言われているか確認する
⚠ ここを飛ばすと、ステップ7で必ず行きづまります
学校のプリント(か連絡帳)を出して、原稿用紙が何枚と書いてあるか確かめてください。
3枚(1200字)なら下の表の左の列、5枚(2000字)なら右の列を見ます。
どうしても分からなければ、左(1200字)で進めてください。小学校高学年は1200字がふつうです。
感想文は4つのブロックでできています
| ブロック | 何を書く | 1,200字(3枚) 小学校高学年の標準 | 2,000字(5枚) のとき |
| ①はじめ | つかみ。読む人の興味を引く | 100字 | 150字 |
| ②場面 | 心にのこった場面と、その理由 | 500字 | 850字 |
| ③自分 | 自分の経験や、自分だったらどうするか | 450字 | 750字 |
| ④おわり | 気づいたこと、これからやること | 150字 | 250字 |
| 計 | ②と③で約8割 | 1,200字 | 2,000字 |
②と③で、全体の8割ちかくです。ここをたっぷり書きます。
コンクールに出す場合の決まり(知っておくと安心)
青少年読書感想文全国コンクールの応募要項には、こう決まっています。
- 小学校高学年(5・6年)は 1,200字以内(400字づめ原稿用紙で3枚)
※中学生・高校生は2,000字以内。5枚は中学生からの分量です
- 原稿用紙を使い、たて書きで自分の手で書く(パソコンは不可)
- 原稿用紙の大きさ・字づめに決まりはない → 枚数ではなく「字数」で管理する
「5枚=2000字」は400字づめのときだけ。200字づめなら5枚でも1000字です
- 句読点(、。)も1字に数える。改行であいたところも字数に数える
- 題名・学校名・氏名は字数に数えない
- ぬすんで書いたり、正しくない引用があると、審査してもらえないことがある
出典:全国学校図書館協議会/青少年読書感想文全国コンクール 応募要項
学校の宿題として出すだけなら、学校の指示が最優先です。上の決まりは、コンクールに出す場合の話です。
振り分け方
ノートに大きく4つのわくを書いて、ステップ4で書いた答えを、そこに移していきます。書き写さなくていいです。「Q3の答え」のように、矢印で示すだけでOK。
①はじめ → (このあとの「①はじめ を決める」でうめる)
②場面 → 1位の Q1、Q2、Q3、Q4
2位の Q1、Q2、Q3、Q4
③自分 → 1位の Q5、Q6、Q7、Q8
2位の Q5、Q6
④おわり → ステップ1の「読む前メモ」
+(このあとの「④おわり を決める」でうめる)
②と③は、もう埋まっています。ステップ4をやったからです。残っているのは、①と④だけ。
⚖ ここで、材料が足りているか数えます
ステップ4のノートの行数を、ぜんぶ数えてください。ノート1行はだいたい20字です。
| 目標 | 必要な行数 | 足りないとき |
| 1,200字 | 60行以上 | ステップ4にもどって、Q4とQ6だけを書きたす |
| 2,000字 | 100行以上 |
ここで足すほうが、あとでゼロから足すより10倍ラクです。下書きを始めてから足りないと気づくのが、いちばんつらいパターンです。
(60行=約1200字。下書きは目標と同じくらいの材料があって、ちょうど届きます)
①はじめ を決める
⚠「わたしは『〇〇』という本を読みました」だけで始めるのは、もったいない
1行目がそれだけだと、読む人が「まだ何も始まっていない」と感じます。
ただし——学校からワークシートや型が配られていたら、それに従ってください。そのうえで、次の行から下の型A〜Dのどれかを足すと、ぐっと強くなります。
つぎの4つの型のどれかを選んで、□をうめてください。
□には言葉を入れます。長さは自由で、1文字でも20文字でもいいです。
型A 場面から (おすすめ) | いちばん心にのこった場面を、1文だけ書きます。くわしい説明は書きません(それは②でやります)。 → □□□が□□□した。わたしは、そこで□□□と思った。 (ここで止める。つづきは②で書く) |
型B 自分の話から | 自分の経験から入って、本につなげる → わたしは、□□□したことがある。だから、この本の□□□が気になった。 |
型C 問いかけから | → もし自分が□□□だったら、□□□できただろうか。 |
型D 選んだ理由から | → わたしがこの本をえらんだのは、□□□だからだ。 学校のワークシートは、たいていこの型です |
どれを選んでもいいです。まよったら型A。
④おわり を決める
- 読む前と、読んだあとで、変わったこと
ステップ1の「読む前メモ」を見てください。そこに書いたことと、いまの考えをくらべます。
変わっていなければ、「もっと〜だと思うようになった」「〜という考えは変わらなかった。なぜなら〜」でもOK。
- これから、自分がやってみようと思うこと
⚠「これからがんばりたいです」で終わらない
「これからがんばりたいです」は、だれでも書けてしまう言葉なので、読む人の心に残りません。
具体的に、1つだけ書いてください。小さいことでいいです。「〇〇のとき、△△するようにしたい」の形にすると書けます。
⏱ 3時間・2〜3日に分けるやっと文を書きます
🗓 このステップの正しいペース
②だけで1日、③で1日、④①で1日。これが正しいペースです。
1日で終わらないのがふつうです。1日で終わらなくても、あなたが遅いわけではありません。ここは、8ステップの中でいちばん長いところです。
3つのルール
ルール1 原稿用紙に書かない。ノートに書く。
まちがえてもいいから、どんどん書くためです。
ただし、書き始める前に「ノート1行が何字入るか」を数えてください。1行20字なら、1200字=60行、2000字=100行です。これを知らないと、字数が足りているか一生わかりません。
ルール2 ②の場面から書き始める。①は最後。
書き出しがいちばんむずかしいので、後回しにします。順番は ②→③→④→① です。
ルール3 ステップ4の答えを、そのまま文にする。
新しいことを考えないでください。もう材料はそろっています。ならべるだけです。
②場面 の書き方(いちばん長いブロック)
まず1位の場面について、この順に書きます。
- Q1(何が起きた)を書く……ただしみじかく。3行以内。
このとき一度だけ、本の題名と作者の名前を入れます。
→「『□□□』(□□□ 作)の中で、〜」のように。感想文ぜんぶで1回だけでいいです。
- Q2(登場人物の気もち)を書く
- Q3(自分がどう思ったか)を書く
- Q4(なぜそう思ったか)をいちばん長く書く
そのあと、2位の場面も 1〜4 と同じ順で書きます。(題名と作者は、もう書かなくていいです)
1位から2位に移るときは、行をかえて、あたらしい段落にします。
③自分 の書き方
まず1位について、この順に書きます。
- Q6(自分の似た経験)を書く
- Q7(そのとき自分がどうしたか・あとでどう思ったか)を書く
- Q5(自分だったらどうするか)を書く
- Q8(登場人物と自分の、にているところ/ちがうところ)を書く
そのあと、2位についても同じようにやります。2位はQ5とQ6だけ答えてあるので、1(Q6)と3(Q5)の2つだけでOKです。ここでも段落をかえます。
④おわり の書き方
- ステップ5で決めた「変わったこと」を書く
- なぜ変わったのかを1行足す ← これを書かないと短くなります
- ステップ5で決めた「これからやること」を「〇〇のとき、△△する」の形で書く
- いつ、どこで、だれに対してやるのかを1つだけ足す
①はじめ の書き方
- ステップ5でえらんだ型の□をうめて、そのまま書く
- そのすぐ後ろに「これは『(本の題名)』という本の場面だ」と1文足す
- 「なぜこの場面から書き始めたのか」を1行足す ← ここで①の長さがちょうどよくなります
🆘 手が止まったときの、たった1つの対処法
そのブロックの質問を、声に出してもう一度言う。答えを声に出して言う。それをそのまま書く。
これだけです。頭の中で考えても、出てきません。口に出すと、なぜか出てきます。
文を書くときのコツ
コツ1 一文を短くする
長い一文を書こうとすると、必ずこんがらがります。「。」をたくさん打ってください。1行に1回くらい「。」があってちょうどいいです。
コツ2 「思いました」を続けて使わない
3回続くと読みにくくなります。言いかえの一覧です。
〜と感じた〜と気づいた〜な気がした〜ではないだろうかびっくりしたおどろいたくやしかったうれしかった〜だ。(言い切る)
ぜんぶ直さなくていいです。3回続いたら1回だけ言いかえる、くらいでOK。
コツ3 本の文をそのまま写さない
場面の説明は自分の言葉で書きます。
⚠ 本の文をつかうときの決まり
引用するときは、かならず「 」でかこんで「〜と書かれていた」とわかるようにしてください。
かこまずに写すと「盗作(とうさく)」とみなされて、コンクールでは審査してもらえません。
コツ4 「です・ます」か「だ・である」か、どちらかにそろえる
まざるとおかしくなります。まよったら「です・ます」で。
⚠ いちばんよくある失敗:あらすじだけになる
あらすじとは、「こういう話でした」という説明のこと。これが多すぎると、感想文になりません。
見分け方:書いたものを見て、「何があったか」だけを説明していて、「どう思ったか」「なぜそう思ったか」が1つも入っていない段落が、あらすじです。
まちがえないで:登場人物の気もちを書いた段落(Q2)は、あらすじではありません。消さないでください。むしろ、あったほうがいい段落です。
どのくらいまで? あらすじは全体の1割くらい。1200字なら100〜120字、ノートで5〜6行です。多くても2割まで。
段落で数えるなら、ぜんぶで8段落なら、あらすじは1段落。多くても2段落までです。
なおし方:あらすじを短く切って、そのぶん「なぜそう思ったか」「自分ならどうするか」を足します。
⏱ 40分読む。直す。題名を決める
🌱 先に言っておきます
直すのは、1回に1つだけでいいです。ぜんぶ直さなくても提出できます。
下のチェックリストは「見つけたら直せるといいね」というリストで、全部やらないと出せないリストではありません。
まず、声に出して1回読む
黙って読むと、まちがいに気づけません。かならず声に出してください。
読んでいて、つっかえたところ・言いにくかったところに、しるしをつけます。そこは、文がおかしいところです(自分の言葉になっていない、ということ)。
しるしをつけたところを、しゃべるときの言い方に直します。それだけで直ります。
チェックリスト
字数を数える
ノート1行が20字なら、1200字=60行、2000字=100行です(ステップ6のルール1で数えたものです)。数えて、下のどちらかへ。
📏 字数が足りないとき(上から順に、速い順)
- Q4(なぜそう思ったか)に「だって」をもう1回足す ← いちばん速い
- Q6(自分の経験)に、そのとき何を言ったか・何をしたかを足す
- 3位の場面を②に足す ← 時間がかかるので最後の手段
ステップ4で3位のQ1・Q3・Q4を答えてあるので、5分で足せます。
(3位がない人は 1 と 2 だけでOKです)
やってはいけない:あらすじを長くして字数をかせぐこと。すぐバレます。
✂️ 字数が多すぎるとき
あらすじから削ります。感想は削りません。
- 2位の場面のQ1(何が起きた)を短くする
- 1位の場面のQ1も短くする
- それでも多いときだけ、2位の場面をまるごと削る ← 最後の手段
③の2位ぶん(Q5・Q6)もいっしょに消えるので、けっこう減ります。減らしすぎに注意。
さいごに、題名を決める
✍ 作文の題名(清書の1行目に書くもの)
書いたものを見て、①はじめ か ④おわり から、自分がいちばん気に入った一言をぬき出して題名にします。それだけです。
思いつかないときは、これでかまいません → 『(本の題名)』を読んで
本の題名をそのまま書くのはNGです(本と感想文が同じ名前になってしまいます)。
※原稿用紙は1行目の題名から書き始めます。ここで決めておかないと、清書が1文字も始められません。
⏱ 2時間・とちゅうで休むやっと原稿用紙を出します
原稿用紙の使い方
※たて書きの場合です(コンクールはたて書き・自分の手で書くこと、と決まっています)。
※学校で書き方の指示が出ていたら、そちらを優先してください。
1行目 題名 | 上を2〜3マスあけてから書く(学校の指示があればそれに従う) |
2行目 名前 | 下を1〜2マスあけて、そこで終わるように書く。名字と名前の間は1マスあける |
3行目〜 本文 | 書き出しは1マスあけてから書き始める |
段落が 変わるとき | 行をかえて、1マスあけてから。ブロック①②③④の変わり目では、かならず段落をかえる |
| こんなとき | どうする |
| 「、」「。」 | 1マス使う |
| 「 」かぎかっこ | 1つで1マス使う |
| 小さい字(っ、ゃ、ゅ、ょ) | 1マス使う。たて書きならマスの右上に書く |
行のいちばん上に 「。」「、」「」」が来る | 前の行のいちばん下のマスに、文字といっしょに入れる(はみ出して書く)→ 下の図 |
| 数字(たて書き) | 漢数字で書く(3日 → 三日) |
| 「……」「——」 | 2マス使う |
これを「ぶら下げ」といいます。「。」だけを次の行のいちばん上に書くのは、まちがいです。前の行の最後のマスに、文字といっしょに押しこみます。
会話(かぎかっこ)の書き方
| こんなとき | どうする |
| 会話を書き始める | 行をかえてから書く |
| 会話の最初の「 | 1マスあけない。いちばん上のマスから書く(本文の書き出しとちがうところ) |
| 会話が終わったら | また行をかえて、ふつうの本文にもどる。もどった行は1マスあける |
| 会話の終わりの 。」 | 「。」と「」」で2マス使う |
字数の数え方(コンクールに出す場合)
- 句読点(、。)も、それぞれ1字に数えます
- 改行であいたところも、字数に数えます
- 題名・学校名・氏名は、字数に数えません
- 「原稿用紙5枚=2000字」は400字づめのときだけです
💡 清書のコツ
- 一気にやらないでください。とちゅうで休んでOK。つかれると字が雑になります。2時間かかります。
- 消しゴムはていねいに。ゴシゴシやると原稿用紙が破れます。
- 書きながら文を直したくなっても、直さないでください。ステップ7で直したものが完成品です。
※どうしても直したいところが1つだけあるなら、そこは直してOK。ただし1つだけ。
- 書きおわったら、もう一度、声に出して読んで、書きうつしミスがないか見ます。
🏆
ぜんぶクリア!
読書感想文、完成です。おつかれさま。
🏅あつめたバッジ
ステップをクリアすると光ります。
🆘こまったときのQ&A
何も思いつかない。頭が真っ白。
前のステップにもどってください。思いつかないのは、材料が足りないからです。とくに、ステップ1(ふせん)とステップ4(なぜ?)を、もう一度やってみてください。ステップを飛ばしていませんか?
ステップ6が、1日で終わらない。
それがふつうです。ステップ6は3時間かかります。②で1日、③で1日、④①で1日。3日に分けてください。
1日で終わらないのは、あなたが遅いからではありません。そういう分量なのです。区切って、次の日に続けてください。
下書きが短くて、字数がぜんぜん足りない。
いちばん多い相談です。原因はほぼ1つ——ステップ4の材料が少ないことです。
ステップ5の「⚖ 材料が足りているか数えます」にもどってください。ノートで60行(1200字のとき)ないなら、下書きは絶対に届きません。
足すのはQ4とQ6だけでいいです。Q4は「だって」をもう1回言うたびに1行ふえます。
その本、べつに面白くなかった。
それでも書けます。というより、書きやすいです。「面白くなかった」も立派な感想です。書き方はこうです。
- どこが面白くなかったのか(ぜんぶではなく、どの場面か)
- なぜそう思ったのか
- 自分だったら、その話をどうしてほしかったか
- 逆に、1つでも「これは分かる」と思ったところはなかったか
「つまらなかったです」だけで終わらせず、理由を書けば、ちゃんとした感想文になります。先生は「面白かった」と書いてほしいわけではありません。考えたことを書いてほしいのです。
物語じゃない本を読んだ。主人公も場面もない。
そのままの手順で書けます。入れかえるのは2か所だけです。
- ステップ1のふせんの印 → ★は「知らなかった事実」、?は「本当かなと思ったところ」、!は「自分に関係がある」
- ステップ4のQ1・Q2 → 「そこに何が書いてあった?」「著者はそれについてどう考えている?」
どちらのステップにも「📕 物語じゃない本を読んだ人へ」というひらく欄があります。そこを見てください。Q3〜Q8はそのまま使えます。
書いていたら、あらすじばかりになった。
よくあることです。ステップ6の「いちばんよくある失敗」を読んでください。あらすじを短く切って、「なぜそう思ったか」を足せば直ります。全部書き直す必要はありません。
ただし、登場人物の気もちを書いた段落は消さないでください。それはあらすじではありません。
自分の経験が、どうしても思いつかない。
「経験がない」と正直に書いていいです。
→ 「わたしには、こういう経験がない。だから、〇〇の気もちは分からないところもある。でも、〜」
この形は、むしろ正直でいい感想文になります。
作文の題名が思いつかない。
ステップ7の「さいごに、題名を決める」を見てください。①はじめ か ④おわり から、気に入った一言をぬき出すだけです。
それでも思いつかなければ 『(本の題名)』を読んで でかまいません。ただし、本の題名をそのまま題名にするのはNGです。
途中でいやになった。
そこでやめて、次の日にしてください。いやなまま書いたものは、あとで読み返すとだいたい書き直しになります。時間のむだです。
ただし、やめる前に、チェックを入れておいてください。次の日、「どこからだっけ」で止まらないためです。
どのくらいで終わるの?
全部で8〜10時間です。1日1時間なら10日くらい。
ただし均等ではありません。ステップ4(90分)とステップ6(3時間)で、全体の半分以上を使います。ほかのステップは30分前後です。
ステップ6まで終われば、あとは坂を下るだけです。
✨さいごに
読書感想文でいちばん大事なのは、うまい文章ではありません。
「自分はこう思った。なぜなら、こうだから」
これが1か所でも書けていれば、それはもう、あなたにしか書けない感想文です。だれかがうまく書いてくれた文章より、ずっと価値があります。
じゃあ、ステップ1から。まず、本とふせんを持ってきてください。